竿立さをだ)” の例文
こつちでは五ひきがみんなことりことりとおたがひにうなづきつてりました。そのときにはかにすゝんでつた鹿しか竿立さをだちになつてをどりあがつてげてきました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
拍車はくしやのついた踵が一度觸れると、馬は、最初驚いて竿立さをだちになつたが、やがて行つてしまつた。犬はその後を追つた。三つのものはみんな姿を消してしまつた。
しかし彼は、氣丈きぢやうな乘手が竿立さをだちになつた馬を制するやうに、それを抑へつけた、と私は思ふ。彼に對して試みられた優しい攻撃に對して、彼は言葉に依つても動作どうさによつても答へはしなかつた。