“さおだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棹立50.0%
竿立50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬は棹立さおだちになった。そうして二匹とも今度は勘弁ならぬというていいまわし初めた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
馬上の人物手綱をしぼり、まずもって馬の両脚を、ピンと棹立さおだてたものである。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
山木が車赤坂氷川町ひかわちょうなる片岡中将の門を入れる時、あたかも英姿颯爽さっそうたる一将軍の栗毛くりげの馬にまたがりつつで来たれるが、車の駆け込みしおとにふと驚きて、馬は竿立さおだちになるを
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
自分の駒ばかりでなく、待機している槍組のうしろにいる騎馬の者のそれがすべて竿立さおだちとなって荒れるので、さなきだに陣形は動揺する。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)