“さししめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
指示88.2%
差示11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その手に一条の竹のむちを取って、バタバタと叩いて、三州は岡崎、備後びんごは尾ノ道、肥後ひごは熊本の刻煙草きざみたばこ指示さししめす……
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三人は指示さししめされた処を見やった。その壁の一部には、もう羽根もまばらになった怪鳥の剥製が飾付かざりつけてある。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
折々何事にもあれ一葉の行方を差示さししめし顔に、その力量をほのめかして、感得させようとしたのから、反抗を買ってしまった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
見て疑念ぎねんを散ずべしと彼二品を差示さししめせば大膳は此品々を受取まづ御墨附おすみつきを拜見するにまさしく徳太郎君の御名乘に御書判おかきはんをさへすゑられたり又御短刀おんたんたうを拜見し暫く見惚みとれて有りしが大膳きふに座を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)