“さかもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酒宴77.3%
酒盛15.2%
4.5%
宴会1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒宴さかもり準備したくをして数多たくさんの料理を卓の上へ並べた室が見えた。元振はその室の入口へ立って中を窺いた。そこにも人影がなかった。
殺神記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「ヘイ・レインやあのあたりの野原には、今はもう彼等の跡かたもありません。夏、秋、冬の月夜にも、今はもう妖精フェリアたちの酒盛さかもりはないと思ひます。」
それから嫁を迎えに来た媒妁人とその代理人は、その夜嫁さんの家に泊って酒宴を開きそうしてその喜びを尽す。そのさかもりがなかなか面白い。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
『女房を見せろ。花嫁御を! アッアッアッアッ山の神を! 婚礼の宴会さかもりは充分だ! 早く嫁御寮よめごりょうを見せてくれ!』
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところがそれから半月とたたないある日の事、中御門の少納言は、堀川の御屋形おやかたさかもりへ御出になった帰りに、にわかに血を吐いて御歿おなくなりになってしまいました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)