“ごふん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡粉93.5%
五分4.7%
胡紛0.9%
蛤粉0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと用途不明の地模様のある一枚もあり、それは奈良朝にはめずらしいスピード感のある刷毛描きで飛雲と飛鳥の胡粉ごふん絵なのだ。
正倉院展を観る (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五分ごふんあればにあひませう。」其處そこで、べつ赤帽君あかばうくん手透てすきるのを一人ひとりたのんで、そのぶん切符きつぷことづけた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わかき小指をゆび胡紛ごふんをとくにまどひあり夕ぐれ寒き木蓮の花
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
画は青緑せいりょく設色せっしょくです。たにの水が委蛇いいと流れたところに、村落や小橋しょうきょうが散在している、——その上に起した主峯の腹には、ゆうゆうとした秋の雲が、蛤粉ごふんの濃淡を重ねています。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)