“ごこうおん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御鴻恩88.9%
御厚恩11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はや、おわかれも、今夕こんせきにせまりました。……多年の御鴻恩ごこうおん、あらためて、お礼申しあげまする」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あなたの御蔭で私は起死回生の思いを致しました。御鴻恩ごこうおんは死んでも忘却致しませぬ」
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
匿ひ置ぞ眞直まつすぐに申立よと言ければ七右衞門少もくつする面色なく御意ぎよいの如く私し四人共匿ひ置候に相違さうゐ御座なく候もつとも此儀は私し事先嘉川平助樣御代ごだい格別かくべつ御厚恩ごこうおんに相成候間今度このたび御世話申候
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もうけ當年十七歳に成候是と申も皆貴殿の御厚恩ごこうおんなれば一度は御禮の書状も差上度さしあげたく心得候へども世間へ憚りあるゆゑそれかなはず只々明暮あけくれおもくらし居るにのみに御座候處先づは御揃おそろひ遊ばし御機嫌ごきげんよき御樣子大悦に存じ奉つるとは申ものゝ大橋氏には如何してこの御體ごていたらくに候や存ぜぬこととは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)