“こんぜつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
昏絶68.8%
根絶31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくの自己弁解です。ぼくは幼年時、身体が弱くてジフテリヤや赤痢で二三度昏絶こんぜつ致しました。八つのとき『毛谷村六助』を買って貰ったのが、文学青年になりそめです。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
われは終に昏絶こんぜつせり。
けれど、それで根絶こんぜつしたものとはかぎらない。同じ所、べつな所で、また火をくおそれはある。
しかも平生へいぜい自分じぶんよりはるかに無力むりよく無能むのう赤子あかごであると、さら自分じぶんみとめざるをなくなつた。かれつてはあたらしい發見はつけんであつた。同時どうじ自尊心じそんしん根絶こんぜつするほど發見はつけんであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)