“ぐわんぜ”の漢字の書き方と例文
語句割合
頑是100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉と一緒に居た間、私は殆んど忿怒いかりといふものも知らなかつたほど自分の少年らしい性質が延びて行つたことを感じます。甥の下にはまだ頑是ぐわんぜない年頃の姪が一人ありました。
に人生の悲しみは頑是ぐわんぜなき愛児を手離すより悲しきはなきものを、それをすらひて堪へねばならぬとは、是れもひとへに秘密をちぎりし罪悪の罰ならんと、吾れと心を取りなほして
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
ぢいひいあたつてたんだ、さうしたらくつゝかつたんだ」さういつて與吉よきちにはかこゑはなつていた。かれなんためにさうかなしくなつたのかむし頑是ぐわんぜない彼自身かれじしんにはわからなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)