“くゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口遊40.0%
瞿祐20.0%
狗熊20.0%
瞿佑20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倭名鈔は、醍醐天皇の第四皇女勤子きんし内親王の仰せによって、源順が奉ったといわれている。平安朝盛期に源為憲の『口遊くゆう』という書物——純然たる辞書ではないが、性質は似ている——が出た。
辞書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
しかし銭塘せんとう瞿祐くゆうは勿論、趙生ちょうせいなぞの友人たちも、王生おうせい夫婦をせた舟が、渭塘いとう酒家しゅかを離れた時、彼が少女と交換した、しものような会話を知らなかった。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
趙生はこう遇う人毎ひとごとに、王生の話を吹聴ふいちょうした。最後にその話が伝わったのは、銭塘せんとうの文人瞿祐くゆうである。瞿祐はすぐにこの話から、美しい渭塘奇遇記いとうきぐうきを書いた。……
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しん乾隆けんりゅう二十六年のことである。虎邙こきゅうに乞食があって一頭の狗熊くゆうを養っていた。熊の大きさは川馬せんばのごとくで、のような毛が森立している。
剪燈新話はみん瞿佑くゆうと云う学者の手になったもので、それぞれ特色のある二十一篇の怪奇談を集めてあるが、この説話集は文明年間に日本に舶来はくらいして、日本近古の怪談小説に影響し
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)