口遊くゆう)” の例文
源為憲の「口遊くゆう」に、「術にはく、婦人の年数を置き、十二神を加へて実と為し…」だの、「九々八十一を置き、十二神を加へて九十三を得……」などとある。此は算盤を以てする卜法ぼくほうである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
倭名鈔は、醍醐天皇の第四皇女勤子きんし内親王の仰せによって、源順が奉ったといわれている。平安朝盛期に源為憲の『口遊くゆう』という書物——純然たる辞書ではないが、性質は似ている——が出た。
辞書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)