“くじら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
98.3%
海鯨1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僅少わずかたたみへりばかりの、日影を選んで辿たどるのも、人は目をみはつて、くじらに乗つて人魚が通ると見たであらう。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
紀州の熊野の太地たいじ辺でも、旧十月十五日のこの神祭の供物には、この割菜とくじらの皮とを入れた味噌汁を、今でも必ず供えることにしている。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
するとくじらが怒って水を一つぐうっと口からきました。ひとではみんな顔色を変えてよろよろしましたが二人はこらえてしゃんと立っていました。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
するとロッセ氏は、とつぜん吾れにかえったらしく、ふーっと、くじらのようにふかい溜息ためいきをついた。そして私にかじりついたものである。
しなやかなこと、くじらのヒゲの如き薄銅うすがねの長い二本のむちだった。鞭には西域模様せいいきもようの金銀象嵌ぞうがんがちらしてある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にくし、その義ならば鳴るやうに撞けとて、鐘木しもくを大きに拵へて、二、三十人立ち掛りて、れよとぞ撞きたりける、その時この鐘、海鯨くじらゆる声を出して