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きんびか
けれど、そこにも、ここにも
釣れる
魚は、みんな
黒色のものばかりであって、一つとして
金光りを
放つ
大魚はかからなかったのでありました。
「その
男は、
子供をだます、
悪い
男だったが、そのとき
持っていたのは、
金光りでなく、
赤い
日月ボールだった。」と、
清さんはいいました。
「
金の
魚が
釣れた、
金光りのする、ほんとうの
魚が
釣れた。」と、
口々にいって、みなそこに
集まってきました。
ちょうど
高い
山の
頂にさしかかると、
一人の
男が、
石に
腰をかけて、なにか、しきりにやっています。
見ると、
金光りのする、
日月ボールでけいこをしているのでした。
「どうして、そのボールは、
金光りをしていたんでしょうね。」