“こんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
混淆86.2%
金光6.9%
渾厚3.4%
懇厚1.7%
混爻1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治八年は私が二十三で年季が明けて、その明年私の二十四の時、その頃神仏混淆こんこうであった従来からの習慣しきたりが区別されることになった。
何時いつの間にかばったり雨は止んで、金光こんこういかめしく日が現われた。見る/\地面を流るゝ水が止まった。風がさあっと西から吹いて来る。庭の翠松がばら/\としずくを散らす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
さらにその深情、濃感、蘊籍うんせき渾厚こんこう、一読人をしてなみだおとさしむるに至るを覚う。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
と、その懇厚こんこう信問しんもんには、誰もが、事実どおり、家康の秀吉に対する礼のなみなみならぬことに、うなずき合うのであった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新聞記者混爻こんこうのオートバイと自動車の一隊が早くも逐い迫りきたれるを見るや彼等二十余名はこれに猛射を浴びせて、二名の騎馬巡査を馬上より射落しつつ、同ホテル内大混乱のうちに
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)