“きみゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気脈50.0%
気脉50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる場所で、かかる敵味方のあいだで、こういう密会をしているのを認められたら、直ちに、敵へ気脈きみゃくを通じるものと疑われよう。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また百姓ひゃくしょうはい地租改正ちそかいせいのために竹槍ちくそう席旗せきき暴動ぼうどうかもしたるその余炎よえんいまおさまらず、いわんや現に政府の顕官けんかん中にもひそかに不平士族と気脈きみゃくを通じて、蕭牆しょうしょうへんらんくわだてたる者さえなきに非ず。
と引立てるようにされて、染次は悄々しおしおと次に出た。……組合の気脉きみゃくかよって、待合の女房も、抱主かかえぬし一張羅いっちょうらを着飾らせた、損を知って、そんなに手荒にするのであろう、ああ。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いやいや確かに人間じゃ。人間と妖精とは気脉きみゃくが違う」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)