気脉きみゃく)” の例文
と引立てるようにされて、染次は悄々しおしおと次に出た。……組合の気脉きみゃくかよって、待合の女房も、抱主かかえぬし一張羅いっちょうらを着飾らせた、損を知って、そんなに手荒にするのであろう、ああ。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いやいや確かに人間じゃ。人間と妖精とは気脉きみゃくが違う」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)