“一張羅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっちょうら96.3%
いっちゃうら3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その妻は、私の留守中、一張羅いっちょうらの着物を質に入れたという。世間の常識からいっても、誰にきかせても、与論は妻の味方であろう。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
殆夜中上野の茶屋に、盃盤狼藉はいばんろうぜきとしていた事もある。その時彼は久米正雄の一張羅いっちょうらの袴をはいた儘、いきなり其処の池へ飛込んだりした。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
けれどももちろん平太には一張羅いっちゃうらの着てゐる麻服があるばかり他に入れるやうなものは何もありませんでしたから親方に頼んで板の上に引いたらない絵図を
革トランク (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)