“がひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガヒ
語句割合
甲斐64.7%
17.6%
17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
憎んでも憎み足りない私であつても八年の間良人をつとと呼んだのだから、憎んでもにく甲斐がひなく、悪口言つて言ひ甲斐もないことなのである。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
きよき恋とやかたがひ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
唯後ただあとのこり候親達のなげきを思ひ、又我身生れがひも無く此世の縁薄く、かやうに今在る形もぢきに消えて、此筆このふで此硯このすずり、此指環、此燈このあかり此居宅このすまひも、此夜も此夏も、此の蚊の声も、四囲あたりの者は皆永く残り候に
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)