“かるいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽石60.0%
輕石20.0%
刈石20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西山荘の老公が発狂したとは——うわさにしても余りにばかばかしいので、勘太は軽石かるいしで足のかかとをこすりながら、苦笑をふくんで呆れていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鎔岩ようがん無數むすう泡末ほうまつふくまれたものは輕石かるいしあるひはそれに類似るいじのものとなるのであるが、その小片しようへんはらぴりとづけられ、火山灰かざんばひとも遠方えんぽうにまではこばれる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
伊豆南方いづなんぽう洋底ようてい航海中こうかいちゆう船舶せんぱく水柱みづばしら望見ぼうけんし、あるひ鳴動めいどうともなつて黒煙くろけむりのあがるのをることもあり、附近ふきん海面かいめん輕石かるいしうかんでゐるのに出會であふこともある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
くわっと頭巾のうちから、かがりの如き眼をみひらいた男は、雨龍太郎なのであった。彼は昨夜ゆうべ麓の刈石かるいしで泊っていたが山荘の火の手を見て、すわ一大事と駈け上がって来たのである。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)