“かもしか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カモシカ
語句割合
羚羊91.4%
氈鹿5.2%
怜羊1.7%
零羊1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一見、黒白混血児とわかる浅黒い肌、きりっとひき締った精悍せいかんそうなつらがまえ、ことに、肢体したい溌剌はつらつさは羚羊かもしかのような感じがする。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
どこかを行く渓流は、とどろのこだまを呼んで物凄ものすさまじい。老木のつたかずらは千条の黒蛇こくだに見える。人の足音に驚いて氈鹿かもしか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一人ひとりゆきは飛びて怜羊かもしかとなり
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
玉蜀黍とうもろこしの類を常食とし、とちの実を貯えるという風で、熊、猿、零羊かもしかを獲って里へ売りに出て、米を買って帰るくらいが里との交通のおもなものであったという。
「ケット」と「マット」 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)