氈鹿かもしか)” の例文
と血だらけになった百姓が仰向いて見ますと、氈鹿かもしか膏無あぶらなしに山猫の皮を前掛にしまして、野地草やちぐさの笠を背負しょい、八百目の鉄砲を提げて
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
どこかを行く渓流は、とどろのこだまを呼んで物凄ものすさまじい。老木のつたかずらは千条の黒蛇こくだに見える。人の足音に驚いて氈鹿かもしか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鹿に氈鹿かもしか、兎に野猪いのしし