“かいぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懐疑78.9%
会議5.3%
快戯5.3%
怪技5.3%
掻着5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はふと懐疑かいぎする。大いに悩む日もあった。しかし彼にはこの頃、ひとつの慰安の場がなくもなかった。家庭がよみがえっていたからである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
てんでん、こんなことを口々くちぐちにわいわいいながら、またおてらえんの下で会議かいぎひらきました。けれどもべつだんわったいい知恵ちえも出ません。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
あるばんねずみ仲間なかまのこらずおてら本堂ほんどうえんの下にあつまって、会議かいぎひらきました。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
これだけのくりかえしですが、小松の頭脳機質は雨にはもっとも清明し、曇天の日はこれにつぎ、快晴の日はいちじるしく快戯かいぎ性を帯びてきて終日落着かず熟慮じゅくりょ困難の症状をあらわすようでした。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
驚くべき魔術師の怪技かいぎ。いつの間に、どうして、しかもこの娘が!
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
老母は縁へ出て来て、上の掻着かいぎの裾を、腰衣こしぎぬとともに短くくくりはじめた。夕方の寒さではあるし雪もある。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)