“おたね”の漢字の書き方と例文
語句割合
御胤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結ぶ時とぞなりにき澤の井ひそかに徳太郎君にむかひかね/\君の御情おなさけを蒙りうれしくもまたかなしくいつか御胤おたね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然もその人々はまず殿の御意志をげ、多数の者を語らって無理押しに事を決めようとしている模様です、我われも勿論もちろん、こなたが殿の御胤おたねだということは聞きました
野分 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「うえもんのすけさまが水戸の御胤おたねだということを聞いたが、おのおのは知らないか」
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
付け給ひ御胤おたね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……父は右衛門太夫さまがさる貴い方の御胤おたねだということをもれ聞きました、一徹の気性から繰返し殿さまに御諌言ごかんげんを申上げました、事実は根もない噂だったのでございましょう
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
宿やどしたれど人に知らせず婆がもと呼取よびとりしも太守樣の若君樣が御胤おたねなればひそかに御男子が御出生あれと朝夕あさゆふ神佛かみほとけいの甲斐かひにや安産せしは前にも云へる如く御身と年月刻限こくげんまで同じ寶永二年の三月十五日よる子刻ねのこくなりき取揚とりあげみれば玉の如き男子なれば娘やばゝがよろこびは天へものぼる心地なりしが悦ぶ甲斐もあらなさけなや御誕生ごたんじやうの若君は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)