トップ
>
おしろいあか
ふりがな文庫
“おしろいあか”の漢字の書き方と例文
語句
割合
白粉垢
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白粉垢
(逆引き)
夜々に、肉体を男に売って生きている六条の
遊女
(
あそび
)
たちまでが、袈裟のうわさには、ひとごとならず涙ぐみ、
白粉垢
(
おしろいあか
)
に、生き疲れたたもとを、濡らしおうて
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一週間ばかり
経
(
た
)
って、小宮山が
見覚
(
みおぼえ
)
のあるかの肌に着けた浴衣と、その時着ておりました、
白粉垢
(
おしろいあか
)
の着いた
袷
(
あわせ
)
とを、小包で送って来て、あわれお雪は
亡
(
なく
)
なりましたという添状。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ここへ例の女の肩に
手弱
(
たお
)
やかな片手を掛け、悩ましい体を、少し
倚懸
(
よりかか
)
り、下に浴衣、上へ
繻子
(
しゅす
)
の襟の
掛
(
かか
)
った、
縞物
(
しまもの
)
の、
白粉垢
(
おしろいあか
)
に冷たそうなのを
襲
(
かさ
)
ねて、
寝衣
(
ねまき
)
のままの姿であります、
幅狭
(
はばせま
)
の巻附帯
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
簪
(
かんざし
)
をまだささず、
黒繻子
(
くろじゅす
)
の襟の
白粉垢
(
おしろいあか
)
の冷たそうな、かすりの不断着をあわれに着て、……
前垂
(
まえだれ
)
と帯の間へ、古風に
手拭
(
てぬぐい
)
を
細
(
こまか
)
く挟んだ
雛妓
(
おしゃく
)
が、殊勝にも、お
参詣
(
まいり
)
の
戻
(
もどり
)
らしい……
急足
(
いそぎあし
)
に、つつッと出た。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おしろいあか(白粉垢)の例文をもっと
(3作品)
見る