“おしも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押揉50.0%
於霜12.5%
御下12.5%
忍藻12.5%
推揉12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唄が少々疲れてきたのと、四天王の祈りがばかに景気よくなって、無暗に珠数じゅず押揉おしもむ形が、珠数を揉むよりも、芋を揉むような形に見え出したのだから、道庵がおかしいと見ました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
表方で、留守居の士と、その使者とが、何か応答している口上を、奥仕えの於霜おしもは、立ち聞きして、色を失った。
いつも於霜おしも才覚さいかくで、被衣かつぎして召使の女に偽装したり、門番の合鍵を手に入れたりして礼拝堂に通った。
それは例のコロリがだん/\に本郷小石川の方へも拡がってまいりましたので、今日で申せば転地というような訳で、御下おしも屋敷の方へお逃げになったのでございます。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
忍藻おしも和女おことの物思いも道理ことわりじゃが……この母とていとう心にはかかるが……さりとて、こやそのように、忍藻太息といきくようでは、太息のみ吐いておるようでは武士もののふ……まこと
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
長きひげ推揉おしもみつつ鴫沢は為方無せんかたなさに苦笑にがわらひして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)