“おおたぶさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大髻82.6%
大束8.7%
大結髪4.3%
大髷4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年齢とし三十五六にして色白く、鼻筋通り、口元の締った眉毛の濃い、青髭の生えた大髻おおたぶさで、二十日も剃らない月代頭さかやきあたまでございます。
宮川茅野雄から五間あまりの彼方かなたに、肥えた長身の三十五六歳の武士が、抜き身をダラリと引っ下げた姿で、こっちを見ながら立っていたが、髪は大束おおたぶさの総髪であった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
おなじく下の方を向いて居りまする一人の侍は大結髪おおたぶさで、頭を上げずしきりと下ばかり向いて居りますから
薄く青髭あおひげが生えて居りまして、つや/\しい大結髪おおたぶさで、けんぽう行義ぎょうぎあられの上下かみしもに、黒斜子くろなゝこの紋附を着、結構な金蒔絵きんまきえ印籠いんろうを下げ、茶柄ちゃづか蝋鞘ろざやの小脇差を差して居りますから
火の燃え付きそうなあたまをして居るものも有り、大小を差した者も有り、大髷おおたぶさ連中れんじゅうがそろ/\花見に出る者もあるが、金がないのでかれないのを残念に思いまして、少しばかり散財ざんざいを仕ようと
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)