“おおいわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大巌63.2%
大岩10.5%
巨岩10.5%
巨巌10.5%
大磐5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなく行手ゆくてに一個の城のような建物を見た。それは大巌おおいわの岬の上に建ててある。少年はその大巌の上にやっとのぼりついた。その城の門にはフレオッセと書いてあった。
「——大岩おおいわ辺か、しずたけか」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
発矢はっし、振り下ろした剣は、火華をとばし、見事、その巨岩おおいわを両断していた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとおもいに身を巨巌おおいわの上にぶつけて、骨も肉もめちゃめちゃにくだいてしまいたくなる。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見るとアヤ子は、はるかに海の中に突き出ている岬の大磐おおいわの上にひざまずいて、大空を仰ぎながらお祈りをしているようです。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
夢中になって馳け出して、貝殻かいがらばかりの岩の上を、傷だらけになってすべりながら、岬の大磐おおいわの上に這い上りました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)