巨巌おおいわ)” の例文
旧字:巨巖
何しろ真夜半だ。かわやくのに、裏階子うらばしごを下りると、これが、頑丈な事は、巨巌おおいわ斫開きりひらいたようです。下りると、片側に座敷が五つばかり並んで、向うの端だけ客が泊ったらしい。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひとおもいに身を巨巌おおいわの上にぶつけて、骨も肉もめちゃめちゃにくだいてしまいたくなる。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)