“えんたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
袁譚33.3%
怨歎16.7%
燕丹16.7%
袁耽16.7%
鉛丹16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ充分意識もつかない父を、ふたたび馬の背に乗せて、長男袁譚(えんたん)が抱きかかえ、それから数十里を横道へ、逃げに逃げた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、軈(やが)ての快哉(かいさい)を——その八絃の夢が断(き)れて、お小夜が怨歎(えんたん)する日の快(こころよ)さを——昨日(きのう)も今日も、ひそかに待ちつつ、土用の休み日を暮していた。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中国の燕丹(えんたん)の故事のように、烏(からす)の頭が白くなるという奇跡がおころうとも、自分には都へ帰れる機会はないのだから、きっとこの辺鄙(へんぴ)な海辺で一生を終り、海辺をさまよう亡霊となることであろう。
この人たちは啻(ただ)に酒家妓楼(ぎろう)に出入(いでいり)するのみではなく、常に無頼(ぶらい)の徒と会して袁耽(えんたん)の技を闘わした。良三の如きは頭を一つ竈(べっつい)にしてどてらを被(き)て街上(かいじょう)を闊歩(かっぽ)したことがあるそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
震災の火事の焼け跡の煙がまだ消えやらぬころ、黒焦げになった樹の幹に鉛丹(えんたん)色のかびのようなものが生え始めて、それが驚くべき速度で繁殖した。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)