“うしろざま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後様42.9%
背後状28.6%
背後態14.3%
背様14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは——床に落ちた書類を拾おうとして、被害者が身体をかがめたところを、その一眼鏡モノクルの絹紐で、犯人が後様うしろざまに絞め上げたと云うのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
雪枝ゆきえむね伸上のしあげて、みさき突出つきでわんそとのぞむがごと背後状うしろざま広野ひろのながめた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あっ」と叫んだは小一郎で、微塵に下頤を叩っ壊され、上下の歯を吹き飛ばし、舌を噛み切り血嘔吐ちへどを吐き、グ——ッ背後態うしろざまにへたばったなら、ヤクザな武士と云わなければならない。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
余の常にる安楽椅子に、背様うしろざまもたれ、一人の男が顔に得も云えぬ苦痛の色を浮かべ、目を見張った儘に死んで居る、爾して所々に血が附いて居て
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)