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後様
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うしろざま
ふりがな文庫
“
後様
(
うしろざま
)” の例文
杖は
※状
(
かぎのて
)
の
自然木
(
じねんぼく
)
なるが、その曲りたる処に鼻を
凭
(
も
)
たせつ、手は
後様
(
うしろざま
)
に骨盤の
辺
(
あたり
)
に組み合せて、所作なき時は立ちながら憩いぬ。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは——床に落ちた書類を拾おうとして、被害者が身体を
踞
(
かが
)
めたところを、その
一眼鏡
(
モノクル
)
の絹紐で、犯人が
後様
(
うしろざま
)
に絞め上げたと云うのだ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
『古史通』に「『神代巻抄』に人を
呪詛
(
じゅそ
)
する符などをば
後様
(
うしろざま
)
に棄つる時は我身に負わぬという、
反鼻
(
へび
)
をも後様に棄つれば再び帰り来らずというと見えたり」
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その両脇から博士を
後様
(
うしろざま
)
に抱えて、右手に持った
護符刀
(
タリズマン
)
を心臓の上に軽く突き立て、すぐにその手を離してしまう。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世