“いみきら”の漢字の書き方と例文
語句割合
忌嫌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もだくるしみ、泣き叫びて、死なれぬごふなげきけるが、漸次しだいせいき、こん疲れて、気の遠くなり行くにぞ、かれが最も忌嫌いみきらへるへび蜿蜒のたるも知らざりしは、せめてもの僥倖げうかうなり
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そうして気の強い主婦からはがみがみ言われ、お島からはぶたか何ぞのように忌嫌いみきらわれた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それが一般の評判になったので、表向おもてむきの罪人にこそならないけれども、御親類御一門も皆その奥様を忌嫌いみきらって、たれも快く交際する者もなく、はて本夫おっとの殿様さえも碌々ろくろくことばかわさぬくらい
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)