“いぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懿文25.0%
以聞25.0%
彙聞25.0%
異聞25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建文皇帝いみな允炆いんぶん、太祖高皇帝の嫡孫なり。御父おんちち懿文いぶん太子、太祖にぎたもうべかりしが、不幸にして世を早うしたまいぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
谷氏こくしの史に、建文帝、生れて十年にして懿文いぶんしゅっすとあるは、けだ脱字だつじにして、父君に別れ、儲位ちょいに立ちたまえる時は、まさしく十六歳におわしける。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こころけだし今の朝廷また建文をくるしめずして厚くこれを奉ず可きをおもえるなり。えいはこれを聞きておおいに驚き、ことごと同寓どうぐうの僧を得て之を京師けいしに送り、飛章ひしょうして以聞いぶんす。帝及び程済ていせいけいに至るのすうに在り。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
アイヌの中にもこの神あること『蝦夷えぞ風俗彙聞いぶん』に見ゆ。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
第二は異聞いぶんを録したものである。第三は考証かうしやうを試みたものである。第四は芸術的小品である。かう云ふ四種類の随筆にレエゾン・デエトルを持たないと云ふものは滅多めつたにない。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)