懿文いぶん)” の例文
建文皇帝いみな允炆いんぶん、太祖高皇帝の嫡孫なり。御父おんちち懿文いぶん太子、太祖にぎたもうべかりしが、不幸にして世を早うしたまいぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
谷氏こくしの史に、建文帝、生れて十年にして懿文いぶんしゅっすとあるは、けだ脱字だつじにして、父君に別れ、儲位ちょいに立ちたまえる時は、まさしく十六歳におわしける。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかも太祖が懿文いぶん太子に、七国反漢の事をさとしたりし時は、建文帝未だ生れず。明の国号はじめて立ちしのみ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)