“いつせつな”の漢字の書き方と例文
語句割合
一刹那100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰が、この顔を見てそんな真似が出来ます。かう書くと、長い間の事のやうですが、実際は、殆、一刹那いつせつなの中に、こんな自責が、私の心にひらめきました。丁度、その時です。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
敵は帆村が手許にとびこんできたのにハッと狼狽して拳銃ピストルをとりなおそうとする一刹那いつせつな
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いやはなしませぬはなされませぬおまへさまころしては旦那だんなさまへみませぬといふはまさしく勘藏かんざうか、とおたかことばをはらぬうちやみにきらめく白刄しらは電光いなづまアツと一聲ひとこゑ一刹那いつせつなはかなくれぬ連理れんり片枝かたえは。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)