“いうふく”の漢字の書き方と例文
語句割合
有福100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最も有福いうふくだつたのは、露西亜の廃帝で、廃帝は莫大な私有財産をつてゐたのみならず、皇室費もまたほとんど無類で、年額八・一七九・〇〇〇弗といふ高にのぼつてゐたのを思ふと、今の貧しい
すくはんとの其孝心が天につうじ神やほとけ冥助めいじよにて賣代うりしろなしたるあかつきには如何なる貴人きじん有福いうふくの人に愛され請出され却つて結構けつこうの身ともなり結句けつく我手にそだちしより末の幸福しあはせ見る樣になるまじき者にも非ずよく覺悟かくご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なさるゝ段一應御深切の御志ざしかたじけなく存ずるなれども貴殿も未だ有福いうふくの身になられしと云うでもなければ此金子に於ては決して受取申されず今でこそかく困難こんなんに及ぶものゝ以前は越後家において祿ろく五百石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)