“いいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好気22.2%
異域22.2%
言聞22.2%
云切11.1%
言切11.1%
言断11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし僕はあなたが聞いて下さるからッて、好気いいきになって、際限もなく話しをしていたら、退屈なさるでしょうから、いい加減にしますが、モ一ツ切り話しましょう。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
万里ばんり異域いいき同胞どうほうの白骨を見ようとは、富士男にとってあまりに奇異きいであり感慨かんがい深きことがらであった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
言聞いいきけて置きましたが、お繼は是を聞いてからは何卒どうか早く又市を見出したいと心得、土屋様の長屋下を御詠歌を唄って日々に窓から首を出す者の様子をうかゞいます所が
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
夫婦に成れと仰しゃっても私はえやでござえます、んなえやな人の女房にはなりませんと云切いいきったら何う致します
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今日の都会の青年子女について、気持ちの話になって、はっきり一つの意味の言葉を言切いいきる者はすくない。必ず意味ににごりを打つか取消しの準備を言内に付け加えている。
「ふむ——」と、お島はやっぱりすごい顔をして、考えこんでいた。「東京を出るとき、私は一生親の家の厄介にはなりませんと、立派に言断いいきって来ましたからね。今逢うのは実につらい!」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)