好気いいき)” の例文
「人が黙ッていれば好気いいきになってあんな事を言ッて、あんまりだからいいワ。私は三歳の小児じゃないから親の恩位は知ていますワ。知ていますけれども条理……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しかし僕はあなたが聞いて下さるからッて、好気いいきになって、際限もなく話しをしていたら、退屈なさるでしょうから、いい加減にしますが、モ一ツ切り話しましょう。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
家へ送込んでから、仕様が無いんですものヲ、巫山戯ふざけて巫山戯て。それに慈母おっかさんも悪いのよ、今夜だけは大眼に看て置くなんぞッて云うもんだから好気いいきになって尚お巫山戯て……オホホホ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)