“あらゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
諸有42.9%
21.4%
新湯21.4%
所有7.1%
凡有7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ神を恐れず、人を恐れず、諸有あらゆる世の美徳を罵り尽せし、惨酷なる、た、勇敢なる、反抗と汚辱との石像に非ずして何ぞ。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
人間は勿論あらゆる生物には、その生物としての脈がござる。以前奇怪な托鉢僧を人間ならずと見極めたのも、人間ならぬ不思議な脈を其奴が持っていたからでござる。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
新湯あらゆが流れ出る柱の湯口へかゝるには順番の規則があつてみな四方の浴槽の羽目に背中をへばりつけ一列に並んで順番の来るのを待つた。天下泰平を象徴さすにはこの図を写したらよからう。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
所有あらゆる官能がよろめき、渦巻きます。いやな、ひどい騒ぎに耳が聾になります。10035
所有あらゆる卑しい境を脱して、灝気こうきの中をおのぼりなさい。
そして私は、この単純な白漆喰に取り囲まれて、簡潔な、直線的リネエルな医療機械に護られてゐると、凡有あらゆわだかまりを発散して、白痴のやうにだらしなく安心したい気持になつた。
そして彼はその時にのみ、凡有あらゆる計算を打ち忘れて猛り立つやうであつた。