“あらゆる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所有33.3%
諸有33.3%
總有16.7%
凡百8.3%
有所8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併し基督教の神の思想は、天地宇宙を人格化して、そして所有あらゆる見る可く觸る可き所謂物質を身とし、神を心として居るに近い。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
すなわち『大法炬陀羅尼経』に、悪世にこの世界所有あらゆる悪竜大いに猛威を振い、毒蛇遍満して毒火を吐き人畜をし殺し、悪人悪馬邪道を行い悪行を専らにすと説かれた。
もし果してさるものありとせば、しこの身自由となりし時、所有あらゆる不幸不遇の人をも吸収して、彼らに一縷いちるの光明を授けんこと、あながちにかたからざるべしとは、当時の妾が感想なりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
殺婦長者既に多くの妻を先立てし罪業をおそれ、新妻を娶るとぐさま所有あらゆる鎖鑰じょうかぎを彼女にわたし、わが家の旧法仏僧に帰依すれば、汝も随時僧に給事して、おこたるなかれというた。
わたし所有あらゆるしらべました、堤防どてました、それからかきも』として、はとあいちやんにはかまはず、『けどへびは!だれでもきらひだ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
貫通車の三等室、東京以北の諸有あらゆる国々の訛を語る人々を、ぎつしりと詰めた中に、二人は相並んで、布袋の様な腹をした忠太と向合つてゐた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
不図渠は、諸有あらゆる生徒の目が、諄々くどくどと何やら話し続けてゐる校長を見てゐるのでなく、渠自身に注がれてゐるのに気が付いた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
以て自由と光栄の平和を作成する者に有之これあり、申す迄もなく之は、諸有あらゆる創造的事業と等しく、く国民の理想を体達して、一路信念の動く所、個人の権威、心霊の命令を神の如く尊重し
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かつて、人性に第一我(物我、肉我)と第二我(神我、霊我、本来我)あるの論を立して、霊肉の抱合もしくは分離争鬩さうげきより来る人生の諸有あらゆる奇蹟を解釈し、一日姉崎博士と会して之を問ふ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
抑々そもそも人類の「愛」は、万有の生命は同一なりてふ根本思想の直覚的意識にして、全能なる神威のもつとも円満なる表現とも申す可く、人生の諸有あらゆる経緯の根底に於て終始永劫普遍の心的基礎に有之候これありさうらへば
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
貫通車の三等室、東京以北の總有あらゆる國々のなまりを語る人々を、ぎつしりと詰めた中に、二人は相並んで、布袋の樣な腹をした忠太と向合つてゐた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
不圖渠は、總有あらゆる生徒の目が、諄々くど/\と何やら話を續けてゐる校長を見てゐるのでなく、渠自身に注がれてゐるのに氣が附いた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それは吾々二人の間の私的の駆引にこそ凡百あらゆる虚偽が含まれておれ、その行っている学術の実験と、それによって証明さるべき学理、原則の中には、一点、微塵みじんの虚偽も含まれていないのだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
豪雨がううだ……そのすさまじき豪雨の音、さうして有所あらゆる方面はうめんに落ちたぎつ水の音、只管ひたすら事なかれと祈る人の心を、有る限りの音聲を以て脅すかの如く、豪雨は夜を徹して鳴り通した。
水害雑録 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)