“あいむか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相対71.4%
相向28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘆の姿も千代子の姿もさらに見えない、三等室に入って窓の際に小林と相対あいむかってすわった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
我がいさましき船頭は、波打際の崖をたよりに、お浪という、その美しき恋女房と、愛らしき乳児ちのみを残して、日ごとに、くだんかどの前なる細路へ、とその後姿、相対あいむかえる猛獣の間に突立つったつよと見れば
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それでも一度だけ彼は険しい顔をして、自分と相向あいむかいに坐っている子供たちをっと睨みながら食卓を厳しく叩いた。それはまったく機宜きぎに適した処置であった。
この屋根と相向あいむかって、真蒼まっさおながれを隔てた薄紫の山がある。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)