“むきあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向合90.0%
相対10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそろしく鐵拐てつか怒鳴どなつて、フトわたし向合むきあつて、……かほて……雙方さうはう莞爾につこりした。同好どうかうよ、と前方さきおもへば、知己ちきなるかな、とひたかつた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其のひとつの、和蘭館オランダかんの貴公子と、其の父親の二人が客で。卓子テエブルの青い鉢、青い皿を囲んで向合むきあつた、唐人とうじんの夫婦が二人。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
優しい処女おとめの声が、患者控室に当てた玄関をへだてて薬局に相対むきあった部屋の中から漏れて来たが、廊下を歩く気配がして、しばらくすると、中庭の木戸が開いた。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)