相向あいむか)” の例文
それでも一度だけ彼は険しい顔をして、自分と相向あいむかいに坐っている子供たちをっと睨みながら食卓を厳しく叩いた。それはまったく機宜きぎに適した処置であった。
この屋根と相向あいむかって、真蒼まっさおながれを隔てた薄紫の山がある。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)