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『魚の餌』
ふりがな文庫
『
魚の餌
(
さかなのえさ
)
』
今でもその子供等のことを、僕は時に思い出す。その子供たちは、たしかに僕の餌箱から、餌を盗んだのだ。 それはもう十年も前のことになる。 十年前というと、まだ戦争中のことだ。戦争中だというのに、大の男がせっせと防波堤に通って、魚を釣る。それも僕 …
著者
梅崎春生
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「改造」1953(昭和28)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
外
(
そ
)
艶
(
なま
)
海沿
(
うみぞい
)
眇目
(
すがめ
)
魚籠
(
びく
)
頽廃
(
たいはい
)
雑魚
(
ざこ
)
逞
(
たくま
)
躯
(
からだ
)
跫音
(
あしおと
)
至極
(
しごく
)
脣
(
くちびる
)
素人
(
しろうと
)
紅
(
あか
)
硬
(
こわ
)
矢鱈
(
やたら
)
僅
(
わず
)
目安
(
めやす
)
盗
(
と
)
玄人
(
くろうと
)
点
(
つ
)
漁場
(
りょうば
)
浮子
(
うき
)
暫
(
しばら
)
惨
(
みじ
)
恰好
(
かっこう
)
声音
(
こわね
)
四辺
(
あたり
)