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龍顔
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りゅうがん
ふりがな文庫
“
龍顔
(
りゅうがん
)” の例文
新字:
竜顔
この日ごろのお悩みは
龍顔
(
りゅうがん
)
のうえにもうすぐろい
隈
(
くま
)
となって、さしもお身の細りすらうかがわれる後醍醐だった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おん目は
赤濁
(
あかだ
)
み、蒼白な
龍顔
(
りゅうがん
)
にはお
髪
(
ぐし
)
がみだれかかり、白絹の小袖袴もあとかたなく、泥のみならず血痕も
滲
(
にじ
)
ませておられたと、「
花園院御記
(
はなぞのいんぎょき
)
」には見える。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恋々
(
れんれん
)
たる離別は
龍顔
(
りゅうがん
)
をかきくもらせてはいたが、ふと、幾多の
唐土
(
とうど
)
の
妃
(
ひ
)
と帝王の例などもお胸をかすめたことであろう。国と女——その比重へこたえるような語気であった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勅使は、
綸言
(
りんげん
)
を伝えていう。今日の事、
叡覧
(
えいらん
)
あって
龍顔
(
りゅうがん
)
殊のほか御うるわしく、上古末代の見もの、本朝のみか、異国にもかほどのさまはあるべからずと
宣
(
のたま
)
わせ、斜めならぬ
御気色
(
みけしき
)
に仰がれた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
龍顔
(
りゅうがん
)
はくもって、はたと、ご苦悶のいろかのように仰がれた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“龍顔”の意味
《名詞》
眉骨がはった顔つき
(漢の高祖が語義1の相貌であったことから)天子の顔。天顔。
(出典:Wiktionary)
龍
部首:⿓
16画
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
“龍”で始まる語句
龍
龍王
龍華寺
龍膽
龍胆
龍頭
龍駕
龍宮
龍神
龍吐水