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鼻翼
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びよく
ふりがな文庫
“
鼻翼
(
びよく
)” の例文
少女はこの
一炷
(
いつしゆ
)
の
香
(
かう
)
に
清閑
(
せいかん
)
を愛してゐるのであらうか? いや、更に気をつけて見ると、少女の顔に現れてゐるのはさう云ふ落着いた感情ではない。
鼻翼
(
びよく
)
は絶えず震えてゐる。
わが散文詩
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鼻翼
(
びよく
)
がつり上り気味にふくらむだけのことだったが——手をやたらに横にふって答えた。
次郎物語:04 第四部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
ドングリ色の
小肥
(
こぶと
)
りの彼の顔が、エネルギーと熱気とに
充
(
み
)
ちて私の前にあった。彼は、あぐらをかいたような小鼻をひくひくさせ、
鼻翼
(
びよく
)
の
脂
(
あぶら
)
をかがやかせて、なおもいいつづけた。
軍国歌謡集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
口を
噤
(
つぐ
)
んだまま正面から私を見返した彼の顔付は——その
面皰
(
にきび
)
のあとだらけな、例によって眼のほそい、
鼻翼
(
びよく
)
の張った、脣の厚い彼の顔は、私の、繊細な美を解しないことに対する
憫笑
(
びんしょう
)
や、又
虎狩
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
“鼻翼”の意味
《名詞》
鼻のあなの出入口にある膨らんだ部分。小鼻。
(出典:Wiktionary)
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
翼
常用漢字
中学
部首:⽻
17画
“鼻”で始まる語句
鼻
鼻緒
鼻汁
鼻頭
鼻唄
鼻面
鼻梁
鼻息
鼻孔
鼻腔