“黄肌鮪”の読み方と例文
読み方割合
きはだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その眞下ましたに、魚屋さかなやみせがあつて、親方おやかた威勢ゐせいのいゝ向顱卷むかうはちまきで、黄肌鮪きはだにさしみ庖丁ばうちやうひらめかしてたのはえらい。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
柳町の裏長屋で……魚頭も鱗もない、黄肌鮪きはだに弱った事は、——前刻さきに言った通りです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……馳走酒ちそうざけのひどいのをしたたか飲まされ、こいつはいきがいいと強いられた、黄肌鮪きはだの刺身にやられたと見えて、うちへ帰ってから煩った、思い懸けず……それがまた十何年ぶりかで
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)