鹽煎餠屋しほせんべいや)” の例文
新字:塩煎餅屋
初め兩親にかたるもいとゞ面伏おもぶせと思ふばかりに言も出さず心地こゝろあししと打伏しがさうとはれてはつゝむに由なし實は今日音羽までゆきたる時に箇樣々々かやう/\かはやへ入んと七丁目の鹽煎餠屋しほせんべいやと炭團屋の裏へ這入て用を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ればきゝしに違ず鹽煎餠屋しほせんべいや炭團屋たどんや路次ろじの有しに茲ぞと點頭うなづき和吉雪隱せついんへ這入ゆゑ一所によと言ながらうらへ這入れば和吉はまた今日けふも此裏の雪隱へ這入やうでは花の程も覺束おぼつかなしとぞ思ひける忠兵衞雪隱にて用を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)