トップ
>
鶏肋
>
けいろく
ふりがな文庫
“
鶏肋
(
けいろく
)” の例文
私がもし第一の芸術家にでもなりきりうる時節が来たならば、この
縷説
(
るせつ
)
は
鶏肋
(
けいろく
)
にも値せぬものとして
屑籠
(
くずかご
)
にでも投じ終わろう。
広津氏に答う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
劉伶
(
りゅうれい
)
という支那の昔の大酒飲は、
鶏肋
(
けいろく
)
という旨い言葉を発明したが、志賀高原は
畢竟
(
ひっきょう
)
高原の鶏肋なるものであろうか。
那須、尾瀬、赤城、志賀高原
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
次に
鶏肋
(
けいろく
)
として存じて置きたい一話は、蘭軒が猫を愛したと云ふ事で、その
蓄
(
か
)
つた所の
桃花猫
(
とき
)
と呼ばれた猫の伝さへ口碑に遺つてゐる。これより伊沢氏
桃花猫
(
たうくわべう
)
の伝に入る。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ドイツ・リードのレコードなどいうものがまだ幾枚もなかった時分、私たちの蒐集の中心点になった昔のスレザークのことを語るのは、我々
鶏肋
(
けいろく
)
党に取っては、なかなかに興味の深いことである。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
「こよいの用心布令は
鶏肋
(
けいろく
)
との仰せ出しなりと伺い、諸人お心の中を測りかねて難儀しておりましたゆえ、それがしがおことばのご意中を解いて、人々に引揚げの用意あってしかるべしと申しました」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そんなことを覚えていたところが、それは彼にとっては
鶏肋
(
けいろく
)
のようなもので、捨てるにもあたらないけれども、しまいこんでおくにはどこにおくにも始末の悪い代物だった。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
姑
(
しばら
)
く其要を摘んで此に附して置く。実は
鶏肋
(
けいろく
)
である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
鶏肋
(
けいろく
)
鶏肋」と、つぶやいた。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鶏肋
(
けいろく
)
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鶏肋”の意味
《名詞》
大した価値はないが捨てるには惜しいもののたとえ。
(出典:Wiktionary)
“鶏肋”の解説
鶏肋(けいろく)は、鶏の肋骨のこと。鶏がら。中華料理・ラーメンでは出汁またはスープを作る際の材料となる。
(出典:Wikipedia)
鶏
常用漢字
中学
部首:⿃
19画
肋
漢検準1級
部首:⾁
6画
“鶏”で始まる語句
鶏
鶏卵
鶏冠
鶏頭
鶏鳴
鶏肉
鶏小舎
鶏舎
鶏小屋
鶏合