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鳥追
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とりおい
ふりがな文庫
“
鳥追
(
とりおい
)” の例文
鳥追
(
とりおい
)
は藩邸には来ないのであったが、町へ出るとよく見掛けた。深い笠をかむり綿服ではあるが小綺麗な物を着て、三味線を弾いて歩いた。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
乗合舟
(
のりあいぶね
)
、
鳥追
(
とりおい
)
、
猿廻
(
さるまわ
)
しなど在来の型の通りで、中には花見帰りの男が
樽
(
たる
)
の
尻
(
しり
)
を叩いて躍っている図などもあったが、一般にまだ
極
(
ごく
)
幼稚でありました。
幕末維新懐古談:38 象牙彫り全盛時代のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
例年やる駒場野のお
鳥追
(
とりおい
)
は、秋の末頃であるのにと、誰もが
怪訝
(
いぶか
)
しく思って当日の様子を聞き探ると、野遊は表向きのお触れで、当日鷹地の御用狩屋で
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつては
六尺町
(
ろくしゃくまち
)
の横町から
流派
(
りゅうは
)
の
紋所
(
もんどころ
)
をつけた柿色の包みを抱えて出て来た稽古通いの娘の姿を今は
何処
(
いずこ
)
に求めようか。
久堅町
(
ひさかたまち
)
から
編笠
(
あみがさ
)
を
冠
(
かぶ
)
って出て来る
鳥追
(
とりおい
)
の三味線を何処に聞こうか。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ついそこの
魚河岸
(
うおがし
)
から、威勢のいいのが
鮪
(
まぐろ
)
や
桜鯛
(
さくらだい
)
をかついで、向う見ずに駈けだしてくるかと思うと、お
練
(
ね
)
りの槍が行く、お
駕
(
かご
)
が
従
(
つ
)
く——武士や町人、雑多な中に
鳥追
(
とりおい
)
の女太夫が
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鳥追(鳥追い)”の解説
鳥追い(とりおい)とは、小正月(1月14日 - 15日)に行われる年中行事のひとつ。また、正月の祝い芸として各戸を回って鳥追い唄を歌う門付芸人のことも指す。
(出典:Wikipedia)
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
“鳥追”で始まる語句
鳥追櫓
鳥追哥
鳥追姿
鳥追歌
鳥追舟