鳥獣とりけだもの)” の例文
旧字:鳥獸
鳥獣とりけだもの雪中せつちゆうしよくなきをしりて雪あさき国へるもあれど一ぢやうならず。雪中にこもて朝夕をなすものは人と熊と也。
「俺ン、今まで、鳥獣とりけだものの命を、あんまり取ったその罰が、今日という今日は報いて来て、おしゅんの死骸まで無くンなっとうに違いない、俺アハイ、今日限り殺生せっしょうは止めにしる」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
(ここへ来て手伝いたい者は手伝え。豊かになりたい者は来い。自分だけ喰って死ぬことは鳥獣とりけだものもする。少しでも、子孫のために、自分の働きをのこして行こうとする者はみんな来い)
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人や鳥獣とりけだものの骸骨に取り巻かれているのだ。